[短編]さよならを言いに。
でも…

2人並んで帰るなんて

久々だな。

あたし恥ずかしくて

記念日以外

いつも一緒に帰らなかった。

デートも記念日だけ。

だから少し嬉しい。


「なあ來…」


「…裕介。」


「…ん?」


「で……で……」


「んだよ?(笑)」


「デート……し、」


「で……デートっ!?//今日!?」


――どすっ…


「う゛」


「先にゆーな馬鹿っ」


あたしのパンチは

裕介の腹にヒットした。


その光景を

道行く人が見て笑った。
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