君しか....


「京介、切って?」
「あ?」
「お願い!」
「嫌だ。俺が切るなら金めちゃ取るけど?」
「何円?」
「100万」


ーバシッ


「いてぇな」
「友割しとけ、ばか」


そう言う麗奈は委員会の先輩に呼ばれたので教室を後にした。
横を見ると、少し顔を赤くする京介がいた。


「…麗奈好き?」
「…」
「お〜い」
「…ッ…黙れ」


京介は、そう言うと教室を出ていった。



ーキーンコーンカーンコーン


「はい、HR始めんぞ」


担任の声でザワザワしていた教室が静まり皆が立つ。


「礼」
「はい、今日から4日頑張ってね、終わり〜」


適当に話して帰っていく担任。
そんな担任を見て京介は毎回呆れている。



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