君しか....


「大翔のバカ〜!」
「…美桜しゃん?」


私を腕にスポッと納めた。


「…愛してる」




思考回路停止中の私の耳元で今までに無い甘い声で囁いた。


「じゃ、明日遊園地行くから、買い物行く?って、美桜しゃん熱でもあるの?顔真っ赤だよ?」


いじめっ子のような顔をして笑うと手をオデコに乗っけてきた。


「…熱無いもん。」
「ふ〜ん。」


そう言うと手が目を覆い隠した、と思ったら鎖骨にジーンと痛みを感じた。


「ん…」
「変態美桜しゃん。」
「…は?」
「鏡見なよ?美桜しゃんを鳴かすには目隠しかな〜」


私の鎖骨をなぞるとニコニコしながら部屋を出ていった。



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