君しか....



俺は、美桜の腕を掴んで自分のもとに引き寄せた。


「きゃっ!?」


何て声出してんだ。


「…」

「離してよ…」

「え?聞こえなかった」

「離して!!」

「ん?何?キスして?」

「はぁ〜!?あんたの耳悪いの?」

「俺というカッコいい男に耳悪いだと?」


美桜お嬢様は見たことがないくらいの真っ赤な顔をしてる。

うん…苛めがいある。


「…ドS」

「だから?」

「俺様!!」

「惚れた?」


俺はわざとらしく曲がってもない眼鏡を人差し指で上に上げた。

そうすると、美桜お嬢様はもっと顔を真っ赤にした。
思った通り可愛い子。


「んな、わけ…」

「あるでしょ?」


美桜お嬢様の言葉を遮った。



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