君しか....
─大翔side─
ーコンコン
美桜を部屋に行くよう促してから約一時間。
あまりにも部屋から出てくるのが遅くて、心配して今は、美桜の部屋の前。
「美桜〜?」
ーカチャン
「あ…」
鍵が開いていたので、部屋を見ると中は窓から指す光のみで部屋は涼しくなっている。
ベッドの上には美桜が横たわっていた。
「…美桜?」
俺はこっそりベッドに近寄った。
「…ん〜…」
寝返りを打つ美桜を眺めた。
「可愛いなぁ…」
お世辞とかじゃない。
素直に可愛いと思えた。
そして、壊したいとも思った。