君しか....


─大翔side─


ーコンコン


美桜を部屋に行くよう促してから約一時間。
あまりにも部屋から出てくるのが遅くて、心配して今は、美桜の部屋の前。


「美桜〜?」


ーカチャン


「あ…」


鍵が開いていたので、部屋を見ると中は窓から指す光のみで部屋は涼しくなっている。
ベッドの上には美桜が横たわっていた。


「…美桜?」


俺はこっそりベッドに近寄った。


「…ん〜…」


寝返りを打つ美桜を眺めた。


「可愛いなぁ…」


お世辞とかじゃない。
素直に可愛いと思えた。
そして、壊したいとも思った。



< 162 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop