君しか....


ーガチャン


「はぁ…」


十和さんからの条件は、俺も美桜も我慢しなくてはならない条件。


“1年間、俺の仕事に着いてきてくれ。それと、俺の会社から今度新しい事業を出すつもりだ。その事業の責任者になってくれ。多分、美桜が大学を卒業する頃に戻ってこられる。”


「はぁ…」


着いていくのは夏休みが終わる頃からだ。
勿論美桜にも言わなくてはならない。


「大翔〜?」


後ろから顔をニョキっと出す美桜。
その美桜を見てニコッと笑った。


「どした?」
「いや、深い意味はないよ?」



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