君しか....
「足平気か?」
「うん!!」
普段慣れない下駄をカタカタ鳴らす美桜。
「大翔…」
俺の名前を美桜じゃない誰かが呼んだ。
「ちょ…どうしたの?」
いきなり止まる俺の顔を見る美桜。
「…俺さ…どうしたら良い?」
「京介…?」
後ろを向くと京介がうずくまっていた。
「どうしたの!?」
美桜は京介に近寄った。
「なぁ…どうしたら…見守るしか出来ねぇよ…」
俺を見る京介の目は真っ赤になっていた。
そんな京介の前にしゃがんだ。
「大翔ならどうする?美桜が大翔じゃなく俺や連翔と付き合ってたらどうしてた?」