君しか....


─大翔side─


「はい」
「準備しとけよ」
「わかりました」


ニューヨークに行くまで後二日。
まだ美桜には言っていない。


ーガチャ


「…っ…知らないよ…何で…」


部屋に入ると美桜が電話をしながら泣いていた。


「美桜?」


俺が手を掴もうとしたら振り払う美桜。


「止めてよ!何で何も言ってくんないの!二日しか無いじゃん!重要な事なのに…黙ってないでよ!」
『美桜!?』


美桜は俺に携帯を投げ付けると部屋から出ていった。


『美桜!?ねぇ!』
「在田?」
『桜庭…何で…』


ーツーツー


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