君しか....

そう話す実希さんは隣でコーヒーを飲む勇瑠くんを愛しい目で見た。


「だって…俺の前で泣くから…」
「アハハ〜!!勇瑠ったら、初めて話したのにいきなりキスして来てさ!マジ、びっくり!」
「うるさいよ…」


勇瑠くんのホッペをツンツンしてる実希さんを愛しい目で見つめる勇瑠くん。
大翔…。
何年か経ったら大翔と幸せな道を歩めるのかな?
大翔は帰ってきてくれる?
ずっと私だけかな?
でも、怖い。
自分を傷付けない為に…言わせてください。


「あの…電話借りても良いですか?」
「良いよ、はい」


私は実希さんの携帯を借りて大翔に電話をかけた。



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