君しか....
居候
─美桜side─
「美桜ちゃん?」
「…」
「起きて!!」
ゆっくり目を開けると実希さんがいた。
昨日から居候してる勇瑠くんの家。
「おはよう」
「おはようございます…」
私は布団から出てキッチンに向かった。
「あ、おはよう」
スーツを着て朝食をとっている勇瑠くんと目があった。
「おはよう…」
「じゃ、会社行ってくる」
「気をつけてね」
大翔は明日、日本を離れる。
今更だけど、大翔より自分の立場を優先して後悔した。
「実希さん」
「はい?」
「髪を…染めてください。」
「…」
「お願いします。」