君しか....

私は、その髪型のまま天王寺家の近くにあるショッピングセンターに行った。
その中にあるネクタイ屋さんに足を運んだ。


「いらっしゃいませ」


そこには色んな種類のネクタイが置いてあった。


「…美桜様…」


私が後ろを向くと一人の男の人がこっちを見ていた。
その男とは遠藤だった。


「なぜ?大翔様が…」
「…別れたの。」
「じゃ!!どうしてネクタイなんか…」


遠藤は私の腕を掴んだ。


「…好きだから」
「…」
「最後のプレゼント!」
「…財布が無きゃ何も出来ません。会えなきゃ渡せません。」
「…」
「美桜様の力になれるなら私が協力します。」



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