君しか....
─秦side─
一日ぶりに見るお嬢様は髪が金髪でもとからのカールが大人びてる印象を与えた。
「…大翔は…?」
「元気なわけ無いです」
「明日か…」
そう言ってネクタイをみた。
一個一個手にとり真剣な目で見ているお嬢様を隣で傍観していた。
「よし、これ!」
美桜様が指をさしたネクタイを私はクレジットで支払いをすませた。
「ありがとう…携帯と、財布…持ってこれる?」
「微妙…」
「ん…」
買い物を済ませたお嬢様と喫茶店にて話をする。
こんなところを大翔様に見せたら殴られるであろう。
美桜様は一息ついた。