君しか....
─直佑side─
「ふ〜…」
実は、美桜に会う前に大翔に会った。
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「直佑…」
久しぶりに見た大翔は弱々しくて一回殴ったらコロッと倒れそうな感じだった。
笑うのも苦笑い。
話なんてしない。
ただ聞いてるだけ。
何もない脱け殻のようにいる大翔曰く美桜は家を出ていったと…涙目で答えた。
「…どした?」
「…俺がいない間、美桜を宜しく」
「は?」
「別れた…」
「…いつ?」
「昨日」
「…老けるの早いね、大翔は。」
「うるせぇ…」
1日しか経たないのに生きていないように見える大翔だった。
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