君しか....


宴会が始まって一時間程経った頃、前に座っていた十和は立ち上がった。


「もう買えんのかよ!」
「あぁ…つまんない。」
「おい!」


平崎くんは十和に何かを言って、話を聞き終わった十和は席に戻ってきた。


「美海ちゃん!もっと飲め!」


荒居くんは私にジョッキから溢れそうなくらいのビールを渡してきた。


「え…」
「いけ!」


目の前で十和は驚いた目をしていた。


「飲まなかったら一万払う事!」


荒居くんが盛り上げてるのに逆らうなんて失礼だと思った私は、ジョッキを持った。


「ちょっと待て!」


十和がそう言った時には遅かった。



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