君しか....
─ピッピッ
「ん…」
「…」
目を開けると真っ白い天井が見えた。
不思議に思いながらリビングに向かうとソファーでごそごそ動く音がした。
「十和くん…?」
「ん〜…」
寝返りをうつ十和くんの顔を覗いた。
スラッとした鼻に小顔だった。
「火が出る」
「うゎ!?」
いきなり目を開けた十和はそう言った。
「ったく…俺の顔焦がすなよ。」
「見てただけ…」
「見とれたのか?」
ソファーから起き上がると私の頭を撫でた。
「早く家帰りな?」
「…うん、十和くんって、実は静かじゃないの?」
「…今が素だよ。素。女に興味ないし、男にも興味ないし…本性バレたらどうなる事か…」