君しか....

少し困った顔をしながら話す十和。


「…素の方が好きだよ?私。」


ボソッと言った私に十和はキスできる位置まで顔を近付けた。


「…本気?」
「勿論…」


十和の目に吸い込まれるのを自分でも感じる。


「…可愛い事言わないの」


十和は私のオデコに自分のオデコをくっつけて笑った。
この時からかな?
いや、会った時から好きだったのかもしれない。
十和の笑顔にも吸い込まれた。
何もかも吸い込まれたいと思ったんだ。


──────────☆



「みたいな?」
「…幸せだね」
「…美桜と同じ気持ちで別れたこともあるの。」


それから一時間程二人で話した後、美桜は自分の部屋に戻った。


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