君しか....
京介は遠藤が作る唐揚げが大好物になってしまったらしい。
「美桜!ツリー電灯!!」
「はい!!」
麗奈と一緒にツリーの前まで行くと、ガサガサ動くプレゼント箱があった。
「…デカクない?」
「さぁ〜?」
隣で麗奈がクスクス笑っていて後ろから皆が覗いていた。
「美桜が良い子にしてたからサンタさんからのクリスマスプレゼントだよ?開けてみたら?」
麗奈は私の背中を押すと一歩下がった。
「え…変なのじゃないよね?」
「…噛みつくかもしんない」
「は?」
皆は頷いた。
ーシュル
リボンを外すと、ガサガサ動くプレゼント箱が静かになった。