君しか....
「え…」
「早くしないと、死んじゃうよ?」
「え…」
急かす皆の顔色を伺いながら包装紙を外していく。
「箱?デカ…」
ーゴンゴン
「ヤバイね…美桜、噛み付かれる準備しな。」
「はい?ってか、噛み付かれるって何?」
「早くしないと、死んじゃうよ?」
箱についてる鍵を開けると、中から何かが出てきたけど…
「…デカイ犬だ。まぁ、一日経ったら保健所行きだから一日たっぷり愛してあげたら?」
誰かに抱き締められているのは、わかるのだが、誰かはわからない。
「…誰?」
私を抱き締めている人に訪ねると、さっきよりも強く私を抱き締めた。