君しか....


「美桜が寝ないとしゃべらないって。」
「は?」
「ガブ…」
「…っ!」


皆曰、犬と呼ばれる人は躊躇いなく首を噛んできた。


「かまれちゃったね」
「ゴメンね…」
「えっ!?」





──────────
────────


「意識無くなったよ」
「…サンキュー」


俺の腕の中で寝る美桜。
久しぶりに触る髪や肌。
数ヶ月前とは変わらない。
髪の色も落ち始めて、黒が少しだけ侵食してる。


「美桜…」


─────────
───────────


「愛してる…」


ーピリピリ




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