君しか....
俺は勇瑠の眼鏡を掛けた。
「な…何っすか…」
「…キスする?」
「なぁ〜!?」
「…俺さ…理性が持たねぇ…」
飛びっきり甘い声で勇瑠の耳元で言うと、勇瑠の顔は火照りすぎて燃えそうなくらいになっている。
「なぁ…勇瑠…」
顎を持ち上げ自分の顔に近付けると、さらに増す顔の赤さ。
ヤバイです、面白い。
「なんて嘘〜」
「…っ〜」
「いやいや、顔真っ赤の勇瑠くんも可愛い!」
大成功だし。
ヤレヤレ…。
「京さん…」
「あん?」
「…女子の前でそんな事したら、一発で落ちますよ…?」
「そんな事ってどんな事?」
「え?」
「例えば…」
「ヤメテクダサイ!!」
──────────
京さんに惚れかける
勇瑠くんでした☆