君しか....
過去【勇瑠編】
「勇瑠?」
「ん?」
「…どこもいかないよね?」
先日の悪い奴等に絡まれてから、実希は病院生活をよびなくされている。
「行かないから。ずっといるから。」
そのせいで足も不自由になってしまった。
足が無いのと同じ実希に俺は何も出来ない。
「勇瑠…」
「ん?」
「眼鏡、外して」
「何で!?」
「何となく?」
正直、昨日京さんの事を思い出して外したくない。
「嫌?」
「…」
「何で顔赤いの?浮気?」
「し、してないから!!京さんがさ…」
実希はジーッと俺の顔を見てくる。
いやいや…もしや…。
「外す」