君しか....


「ん」


眼鏡を実希に渡して髪を少し整えた。


「実希?」
「…」


俺は、昨日の京さんを真似してみた。
案の定顔が真っ赤な実希。


「あのさぁ…」
「な…何?」
「キスする?」
「…」


実希の耳元で囁く俺は、この時、実希がニヤッと笑うのを知るよしもない。


「ん〜どうしよっか?」


ースルスル


実希は俺の学校のネクタイを外した。


「何外してんの?」
「ネクタイだよ?」
「いやいや…」
「勇くんが実希の事からかうから…実希も勇くん弄ろっかな…って」


第一牡丹までしっかり止めてあるのを実希が解除していく。


「まっ…」
「ん?」



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