君しか....
「…美桜?」
「はい、美しい桜と書いて美桜です。」
彼女は、クラス表を見ると校内に消えてしまった。
「美桜様は、友達作らない主義何ですよ…是非、あなたが声をかけて上げて下さい。」
そう言い残すと遠藤さんは頭を下げて門に目掛けて歩き始めた。
「…美桜…」
私は、自分のクラスに向かった。
そこには、美桜がいた。
同い年とは思えないくらい綺麗な子。
「…ねぇ」
「…」
思いきって、席に座る美桜に話しかけた。
「あの…」
「…」
「と…友達…」
「そんなに緊張しなくても…」
「え?」
私を見て笑う美桜は笑顔が綺麗で、見惚れてしまう。