君しか....
「…」
毎朝変わらない道なはずなのに、今日は違くみえる。
イヤホンからの音楽は聞こえてるようで聞こえてない。
朝から大翔で頭がいっぱいで…。
「美桜〜!!」
「…麗奈」
「どした?」
私は、自分の気持ちを全部麗奈にぶつけた。
桜庭先生の生徒として、hiroのファンとして、桜庭の雇い主としてじゃなく、大翔の彼女として知りたい事があるって事を。
「…美桜。好きな人と結ばれたから良いじゃん!!って言いたいけど…裏がありすぎて嫌だよね。」
「…我が儘?」
「んな事ないよ!!誰でも、そうだよ。彼氏の本当の姿を見たいと思うのが普通だよ。」