君しか....
「ひ…日野くん?」
「…何?」
「何すんの…」
「ん?刺すの」
どんどん近付く刃物から逃げるなんて余裕はない。
後ろにいる麗奈も動けない様子。
「面白そうだね?」
日野くんの後ろに立っていたのは…
「桜庭先生…」
「日野さ…刃物で脅すのってバカじゃない?なんなら、こっちじゃない?」
って胸ポケから出したのは黒い物体。
銃。
「先生?銃なんて駄目だよ。」
ーパキュン
え?
大翔の手にある銃がこっちに向けて煙を出していて、日野くんのホッペから切り傷に見える傷から血が出ていた。