君しか....

連翔さんは苦笑いしながら話を進めた。


「あんな…謎が多いのは小学校の時から。俺は全部知ってるけどな。多分、美桜さんが謎なのは、執事もモデルも警官も教師も何でそんなに仕事してんの?みたいな感じだろ?」
「…はい」


その後、連翔さんは私の顔を直視したまま何も喋らなかった。


「…アイツがどんな思いか聞いて、アイツから離れないなら教えてやる。」


いつもより低い声で私に言ってきた。


「離れません!!」
「…実はさ…アイツ…。」


そこまで言った後急に笑顔になり“どうも”と誰かに声をかけた。


「てめぇ…」
「僕は麗奈ちゃんに会いたくて美桜様をお借りしました」


後ろを振り返るとそこにいたのは…



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