君しか....
「桜庭!!」
「大翔…」
ネクタイを緩めて髪もいつも以上にサラッとしてて、メガネを掛けていた。
「フザケンナよ。」
「いやいや」
「まぁ…コイツが目的なら美桜は返してもらう。」
そう言って私の腕を掴み歩き出した。
「乱暴すぎ…麗奈ちゃんが伝えてくれるかな?」
「はい…」
そう言って引っ張られて連れてこられた場所はこの辺りじゃかなりデカイ家。
-ピッピッ
その家の門についているボタンを軽々と押していく大翔。
-ガチャン…
ボタンを押し終わるとゆっくりと門が開いた。
「お帰りなさいませ」
「親父は?」
門の所で立っていた警備員らしき人に大翔は尋ねた。
「多分部屋に…」