君しか....


「サンキュー。…聖岳。」
「はい。」
「彼女連れてこいよ。」
「え!?」


聖岳って人は目を丸くしてるのに、知らん顔して階段を上がっていった。


「あ…あのさ?」
「ん?」
「聖岳って名前?」
「名字。聖岳 慧だよ。慧って書いて“サトル”」


そこまでしっかりと伝えてドアの前に立った。


ーコンコン


「誰だ?」
「ヒロ」


ーガチャ


開いたドアの向こうには大翔より身長が高くて大翔に似ていて結構若そうに見える。


「…お前の女?」
「美桜だよ。テメェが紹介しろって言ったんだろ?」
「あんさ、テメェなんて口叩ける分際か?」


腕から軽く龍の入れ墨をみせていて少し動くと茶髪の髪が揺れて耳につけてるピアスが頭を出した。


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