君しか....
「親父に惚れてんなよ?あれでも一途なバカ野郎だよ。その変な所を受け継いだのが結果これだ。」
自分でこれ扱い…。
なんなんだか。
私も大翔が寝っ転がってるベッドの端に座った。
「美桜?」
「ん?」
隣で寝てた大翔がいきなり起き上がって私をジーッと見てきた。
その目から離せない私は、大翔の目を見つめるしかない。
「…お前さ」
「…」
「…」
「な…何?」
「…あのさ」
「ん…」
「俺に興味を持つのはいつ?」
このムードで意味の分からないことをほざく大翔のホッペをつねってみた。
「痛い」
私の手を振り払うと、拗ねたように私に背を向けた。