君しか....

俺は大翔の後を追った。


「いゃ〜!!!!」


さっきの女の子が泣きわめいてる中、誰として助けようとしない。
横にいる大翔の手が拳になり目の色が殺気を漂わしている。
大翔はゆっくり同じ制服を着る男に近寄った。


「なぁ…」
「んだよ…」


後ろを振り向く男子生徒は一気に青ざめた顔をした。


「テメェ…何してんのか分かってんのかよ!!」


大翔が男子生徒の胸ぐらを掴んで拳を勢い良く飛ばした時


「辞めて!!」


あと数センチで男の顔面に当たる所で止めた。そのせいで周りは風が吹いてなくても男子生徒の髪は風で靡く形になった。


「お兄ちゃん…辞めて?」


その小学生の子が、そう言うと胸ぐらから手を離し女の子の手を掴んだ大翔はファミレスに戻った。


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