君しか....
勿論、俺と勇瑠と美桜さんと麗奈は何?って感じの目をしていたと思う。
「お、俺は、里田 勇瑠です…」
「…」
あっ…
歓声が消えた。
その代わりに聞こえてきたのは…
「「髪がオールバック」」
「「あ?」」
俺と勇瑠は顔を見合わせた。
「何っすか!!京介さんはカッコいいから羨ましいっす!」
俺は、勇瑠の顔を見て爆笑した。
何故かって、オールバックしてるくせに黒縁の四角いレンズの眼鏡を掛けている。
まさに、ダメンズ入りしてると言っても過言じゃない。
「いや…コンタクトにすりゃ良いじゃん」
「バレるってヒロさんが…」
俺達がコソコソ話してると担任らしき男が俺たちに席を教えてくれた。