君しか....

俺は美桜さんの隣、勇瑠は麗奈の隣だった。


「改めて宜しく、京介くん」


俺を見てニコッと笑う美桜さんに不覚にもドキッとしてしまった。


「あぁ…京介で良いよ。」
「分かった…ねぇ?」
「ん?」
「大翔とどういう関係?」「…」


大翔の奴…こんなに心配してくれる奴がいるのに…
俺は黙るしかなかった。


「ねぇ…」
「さぁな。俺はただ…」


そう言って美桜さんを見ると目には涙を溜めて訴えかけていた。


「…教え…て…」
「…」


俺はただ美桜さんの押し潰されそうな気持ちを察知してしまった。
今すぐにでも会いたい、そう行っている美桜さんの気持ちが俺には聞こえた気がした。


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