君しか....


ーバコッ


遠藤と勇瑠くんの方から痛い程生々しく聞こえる殴った音が響いた。


ーカランカラン


男たちが持っていたパイプは虚しくもコンクリートに落ちた。


「てめぇ…」


そう言って親分らしき男は京介に襲い掛かった。


「…弱い奴を相手にするほど暇じゃねぇんだよ!!」


と言うと、男の腹を思い切り蹴り飛ばした。
案の定、男は後ろに倒れこんだ。


「「…」」


私と麗奈は顔を見合わせた。


「死んでねぇから。」


私たちを見るとそう言った。
その時の京介の目の色はは普段のように黒くは無く青く光っていた。




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