君しか....



私の一言にため息をする桜庭。


「勉強しないからだよ」


そう言った桜庭は私の髪をサラッと退かした。


「桜庭が教えないからだろ!?」

「え…俺のせい?」


いつもはコンタクトの桜庭が今日は眼鏡をかけていて、その眼鏡の向こうで私を見てる力強い目。


「そ…そう」

「…顔真っ赤」


そう言うと桜庭は私を床に戻した。


「…」

「…お嬢様が望むなら家庭教師になりますが?ご希望しますか?」


執事の態度に戻るとニコッと王子様スマイルを見せた。

正直どうでもいい話、桜庭は二重人格なのか?



< 9 / 240 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop