君しか....
私の一言にため息をする桜庭。
「勉強しないからだよ」
そう言った桜庭は私の髪をサラッと退かした。
「桜庭が教えないからだろ!?」
「え…俺のせい?」
いつもはコンタクトの桜庭が今日は眼鏡をかけていて、その眼鏡の向こうで私を見てる力強い目。
「そ…そう」
「…顔真っ赤」
そう言うと桜庭は私を床に戻した。
「…」
「…お嬢様が望むなら家庭教師になりますが?ご希望しますか?」
執事の態度に戻るとニコッと王子様スマイルを見せた。
正直どうでもいい話、桜庭は二重人格なのか?