君しか....
「あらあら、嫌味しか言えない京介さんじゃないですか?」
一段と嫌味が隠ってる二人の間に立たされてる自分の身にもなれと言いたくなる。
「…京介と勇瑠くんの話聞いても良いかな?」
私は、これから始まるであろう二人の喧嘩を阻止するため話を切り出した。
「つまんなくても良いなら…。」
そう言うと勇瑠くんの方を見た。
「彼奴は、俺と会うまで普通の学生だったんだよ。しかも、エリートでな。」
「だからか…勇くんが試験の点数、毎回トップなの」
「あぁ…。彼奴の夢も、きっと俺が壊した。」
そう言う京介の目は勇瑠くんを追いかけていた。