愛しいわがまま。
「ほら、誰もいないっしょ?
大人しくしててね♪」
「超美人〜!ついでに写メらして♪」
私が黙り込んでいるのをいいことに
男は私の腕をコンクリートの壁に押し付ける。
その横では、携帯を出してカメラを構え始めた男。
「……やめて」
そんなニヤニヤしながら近づいてくんな。
「怖がんないで?
大丈夫。俺超優しいから♪」
ついに男の顔が
首筋に降りてきた瞬間。
「凌ちゃんっ!」――ドカッ