愛しいわがまま。




―――……プルルルルル、プルルルルル


プルルル…『おかけになった番号は電源が入っていないか、電波の届かない……』





「………」



あれ?私、日にち間違えた?

そんな不安が浮かんでは、携帯を見直して日付を確認する。



そんなことを繰り返して、もうすぐ1時間。

今になってやっと、遥の携帯に電話をかけてみたけど繋がらない。



さすがに…こんなに遅いのは初めてだ。


それにしても、ただの遅刻なら連絡くらいできるはずなのに。



< 36 / 92 >

この作品をシェア

pagetop