愛しいわがまま。
………あれ?
鼻ピ野郎がまるでアニメみたいに吹っ飛んだのは、私の足が当たる前だった。
「?」
「ハッローん♪
またまた会っちゃったね。
これってもう運命じゃなーい?♪」
ご機嫌な声に振り向けば、
「…遊輝かよー、ビックリした」
「ピンポーン遊輝でした♪」
「余計なことしないでよね」
「あれっ 余計だなんてひどくない?
俺としては、この前みたく凌ちゃん1人で倒しちゃう前に間に合って感動なんだけど」
「ただの自己満でしょ」
「今日は一段と厳しいねぇ♪」