愛しいわがまま。



少しウェーブがかった黒く長い髪を揺らして

可愛らしい顔に小柄な体型。



間違いなく亜梨紗ちゃんだ。


こんな平日の朝、遥の家から出てきたのは、昨日遥と一緒にいたらしい幼なじみの女の子。



「……あれ〜?
凌ちゃん!!久しぶり♪」


隠れなきゃと感じたものの、
なぜか動けず見つかってしまった。



「…おはよう、亜梨紗ちゃん」



……どーしよう。

(うまく笑えてるかな)




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