With ~一緒に~
5.突然の悪意
部活に出るみんなと別れ、私はハムにえさをやった後、一人、昇降口に向かった。
2年の下駄箱に行くと、先に靴を出していた男子が私を見た。
「あ……」
「あ、真崎君!
……ひさしぶり、だね」
生徒会長の真崎君だった。
クラスが変わってから話をするのは初めてで。
しかも、今、私は片岡君の選挙の手伝いをしているから、
なんとなく、ぎこちない挨拶になった。