With ~一緒に~

すると、そばに来ていた航君が口をはさんだ。


「将吾、さっきも言ったけど、証拠はない。
ネット上の痕跡からは犯人は特定できてない」


すると、片岡君は机をドンとたたいた。


「おまえはそう言うけどさ!
こんなことして得をするのはあいつだけだろ?
犯人はあいつに決まってる!

歩美、俺の手伝いする前に、こんないじめみたいなことされたことあるか?」


私は首を振った。


「だろ?
だったらやっぱ、俺の選挙妨害が目的なんだよ!
航平、もう止めるな!」

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