With ~一緒に~

私に向き合うと、真崎君は深く頭を下げた。


「姫島さん、申し訳ない」



あれ、真崎君だったんだ……


「ばれるのが怖かったんだ。
それに、僕はもう味をしめてしまってやめられなくなってた。
当選するためならどんなひどいことでもできた。

姫島さんには、本当に申し訳ないこ……」



ドガッ!



「きゃあ!」


航君が突然真崎君に膝蹴りを入れた。

< 265 / 297 >

この作品をシェア

pagetop