With ~一緒に~

「はい、本当です」


「ほぉー、うちの可愛い女子をいじめて楽しかったか?」



「せ、先生!」


私はいてもたってもいられなくなって割り込んだ。


しかし、先生に手を上げて止められた。



「歩美がどんなにいやな思いをするか、やる前に考えなかったのか?」


先生はじりじりと迫るように真崎君に問いかけた。


「申し訳ありませんでした」


真崎君は深く頭を下げた。

< 274 / 297 >

この作品をシェア

pagetop