〜偽りの私〜
第一章
「…ねぇ、…柚子の持ってるもの全部くれる?」
それが千夏とかわす最後の言葉だった…―
人は生きているといろんな場面にでくわすだろうけど…
こんな日が来るなんてちっとも思ってなかったよ……
千夏にとって私っていったいなんだったんだろう…?
千夏…
私にとって千夏は一番の親友だよ今も…そしてこれからも…
そうなふうに思ってる私をどう思うかな…
嬉しく思っては…くれないよね…きっと
うまい言葉なんて思いつかないよ