〜偽りの私〜


自分の席に戻って一生懸命大盛りの給食を食べてくれ始めた

教室の空気が変わった

みんなも食べ始めた

私も泣きながら…

―その日からいじめは徐々に減っていった

その子はクラスで人気者

話したことはまったくなかった

お礼が言いたかったがずっと言えないでいた…


初めて…

私を助けてくれた人

好きになるのにそれ以上の理由などいらなかった

幼いながらも本気でずっと想い続けていた…


そう

あの日までは…


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