〜偽りの私〜
なんとか毎日を過ごしていた…
あの日を迎えるまでは
中学
それも三年にもなると恋の話が絶えない
毎日カップルができただの
別れただの
またよりを戻しただの
耳に嫌でも入ってきた…
私はあれ以来恋はしなかった
できなかったのかな?
いつもみたいに何にも考えずに話を聞いていた
『今度、なんとね…斗真が柚子に告るんだってぇ!!』
『マジでぇ!?』
『どこ情報?確かなのぉ?』
『絶対とは言いきれないけど…でもそんな話が流れてきたんだもん!』
嘘でしょ?
嘘だと誰か言ってよ!
「でもまだ絶対って決まったわけじゃないんだよね?」