〜偽りの私〜


「…柚子の持ってるもの全部くれる?」

「どういうこと?全部あげるって?」

「えっ…ちょっと千夏?何する気なの?ダメだよ。ダメだよ変なこと考えちゃ…ダメだったら…」


「千夏っ!!!!!!!」


あまりに色々なことがありすぎて

全て理解できるまで時間がかなりかかってしまった…


千夏は…

私の目の前で

飛び降りた


私の方をじっと見つめたまま…


私が急いで降りたときには
すでに人集りができていた
そして、千夏の息は止まっていた…

それが千夏の最後だった。

私はきっと永遠に

忘れることはできない

千夏の最後の顔を…

忘れられない一日になった
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