〜偽りの私〜


遮るものが何もなく

遠くまでよく見える

千夏は何を思いどうして飛び降りたのだろう…?

そんな行動に走ってしまうほどのなにが?


恐る恐る下を見てみた

怖い

と思ったのと同時に

目に光が入ってきた

太陽の光を反射して何かが光っていた


何故だか体が自然と下へ向かっていた

急ぐように

走って降りた


その場所にもあれ以来

通るのを避けていたのに…
忘れてしまっていた

それ程夢中に光る物がある場所へと

急いだ


草が生い茂っていた

光が見えなくなってしまっていた

それでも

無我夢中で探す

手や服がいくら汚れても

かまわない



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