〜偽りの私〜


全く知らない千夏の事ばかりだった…

自分の知っていた千夏とはどこか正反対な

「本当の私」

そんな千夏を知った気がした

目からは涙があふれて止まらなかった…

利用されてたから?

違う

憎まれていたから?

違う

自分のあまりの独り善がりさに

私は何でも知っていると親友だと思ってた…

でもそれは間違いで

一方的に自分の気持ちを押しつけてるだけで

苦しめてるだけだった…

そんなことも知らないで脳天気な私…



…私の…せいだね

私が追い詰めてしまってたんだね

いつもべったりで頼ってばかりだった

自分のことばかりだった

今思い返せば

千夏の話を聞いてあげたことなかった…


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