雪の姫―第1章―
「母さん、ありがとう。おかげで思いだしたよ。」
「…そう。スノール国に早く帰るわよ。サクリアいい?」
「はい。思い出しました…お母様。」
そう。
あたしは幼い頃にスノール国に
住んでたんだ
兄様とお母様、お父様…の四人で
「…さ、あの人に見つかる前に…」
バンー…ッ!!
「こらー!ユノアール」
お母様は、やれやれと言った感じで呆れた顔をしていた
「何?お隣りさん」
え?お隣りってことは…
「母様待ってよー…」
お隣りさんの後を追って来た
二人組が息をきらして入ってきた